トランザクションは,次の4つの特性をすべて保証しなければなりません。
原子性(Atomicity)
トランザクションは,すべてが完全に実行されるか,全く実行されないかどちらかです。つまり,トランザクションを構成する「一連の処理」は,これ以上分割できない最小単位です。
一貫性(Consistency)
トランザクションの開始時と終了時で,データが整合性を保っていなければなりません。データは以前の「有効な状態」から新しい「有効な状態」に変化します。
隔離性(Isolation)
複数のトランザクションを同時に並行して実行しても,終了するまでトランザクション同士はお互いに干渉しません(あるトランザクションからほかのトランザクションは見えません。あるいは,ほかのトランザクションの影響を受けません)。
持続性(Durability)
トランザクションが正常に終了した結果は必ず「永続化」され,障害によって失われることはありません。
これらの「トランザクション特性」のことを,頭文字を取って「ACID」(アシッド)と呼び,ACIDを満たすトランザクションを「ACIDトラ
ンザクション」と言います。逆に言うと,この特性に当てはまる業務処理をシステムで実装する場合に,トランザクションの機能を利用するメリットを享受でき
るのです。この4つをすべてクリアした場合,「トランザクション特性」を満たすと言います。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20070528/272630/
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